和室ステージングの極意 ~畳を活かす家具選びとコーディネート術~
弊社では、特別なご要望がない限り和室にステージングを行うことはありません。
和室に家具を置くことで畳にへこみが付いてしまう為です。
しかし、和室の使い方をステージングでご提案することでお申し込みに繋がる場合もあります。そこで今回は和室のステージングを行う際に私が注意していることをご紹介させて頂きます。
築古の物件等は畳のお部屋も多く、なかなか成約に結びつかないといったケースもあるのではないでしょうか。
2DKの間取り等の和室はリビングとしてご提案させて頂く事が多いです。和室をリビングとしてご提案する場合、私は居酒屋の個室をイメージしてステージングを行います。
居酒屋の個室は数名が居心地よく過ごせる空間になっているので、家族の団らんや友人を招いた光景が想像しやすいと考えています。
1Kや1DKなどの間取りの和室は寝室としてご提案させて頂いています。



どの場合も、和室にステージングを行う際はなるべく軽い家具を選ぶ様にしています。部屋の多くを占めるベース色は畳の色と相性の良い「ネイビー」や「マスタード」、「グレー」「ブラウン」「カーキ」などナチュラルな風合いの色を選び、アクセントはこれらベース色と相性のいい色を選定しています。
部屋の中央に大きめのラグを敷き、跡の付きそうな家具はラグの上へ配置します。畳に直に家具を置く必要がある場合は、家具の底を保護し、畳へのダメージが最小限になる様配慮します。
和室の場合はダークな色味を使う事が多いので、通常のステージングより更に低い家具を選定し、圧迫感の出ないように工夫をしています。ソファなど大きめの家具は、分割できるものを使用し、1点に重心が掛からない様工夫しています。
また和室には「奥行きのある収納力の高い押入れがある」「裸足で歩けてすぐに横になる事ができる」「湿度を調整してくれる効果がある」などメリットも多いので、これらをPOPにし、室内に掲示する様にしています。このようなご提案ができると、和室のお部屋に住むことが楽しくなる気がしませんか?