ホームステージングの種類とその効果的な使い分け方

内覧へ誘導する為のホームステージング

私は、ホームステージングは大きく2種類に分かれると考えています。1つ目は「内覧へ誘導する為のホームステージング」2つ目は「内覧者が入居を決める為のホームステージング」です。

1つ目の「内覧を誘導する為のホームステージング」はWEBサイト上に掲載する写真撮影の為のホームステージングです。この場合、ステージとなるのはお部屋なので、お部屋がステキに見える事が最優先だと考えています。

撮影用のホームステージングの依頼があった場合、私はお部屋自体を着飾るイメージで家具を配置していきます。また、多くの家具を同じ方向に向く様に配置します。そうすると、写真映えのするお部屋を作ることが可能になります。

このホームステージングはWEBサイト上で他の物件と差別化したい場合、または自分のお部屋に問合せを増やしたい場合に非常に有効だと考えています。現在流行しているバーチャルホームステージングも同様、「内覧への誘導」を目的にすると、非常に効果を実感できるツールです。

申込をもらうにはリアルホームステージングが効果的

これに対し2つ目は「内覧者が入居を決める為のホームステージング」です。この場合、ステージとなるのは未来の入居者様なので、お部屋の使い方、住まい方を提案する様な家具の配置を行う必要がでてきます。この場合のホームステージングは内覧の際に自分が実際に住んでいるイメージが湧くよう家具を置いていきます。

また入居者様が簡単に真似できる様な工夫をする様に心がけています。例えばオープンで全てがまる見えになってしまうキッチンはパーテーションで空間を仕切り、目隠しをしたり、カラーボックスを使った簡単カウンターを作成しキッチン周りの使い勝手を提案したりします。

内覧者がお部屋のどの様な部分に不安を感じるのかを予測し、それをホームステージングで払拭する事が目的となります。

このホームステージングのまま写真を撮ると、場合によっては家具の裏側が写ってしまったり、見せ場となる家具が背を向いたりする為、注意が必要です。
逆に「内覧へ誘導する為のステージング」のまま内覧になった場合、内覧者は現場で雑誌を見ている様な感覚となり、「素敵だけど住んでいるイメージが湧かない…」といった印象を与える場合もあるので、この場合も注意が必要です。

ひとくちにホームステージングと言ってもその目的によりステージとなる対象が異なります。
目的にあったホームステージングを上手に使い分けると、より一層、ホームステージングの効果を実感して頂けると思います。

これを読んでくださる全ての方のお部屋が「オンリーワン」と思って大切に住んでくれる入居者様に出会える事を心より願っています。

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この記事を書いた人

森山由佳

株式会社 空間工房/ROOMディレクター・宅地建物取引士

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