ファミリータイプのお部屋でのホームステージング

ファミリータイプのリビングダイニングのホームステージングは配置が似た感じになってしまうというお悩みを聞く事があります。

私がこの様なお部屋のホームステージングを行う際、使用する家具を1つだけ個性的な形にしたり、一般的には使わない大きな収納家具を入れたりして演出する事があります。

今回はファミリータイプのリビングダイニングのホームステージングについて。
3LDK以上のお部屋の場合、入居が想定されるのも、住宅購入前のご家族がターゲットとなる場合が多いのではないでしょうか。

こちらのお部屋は、3LDKのリビングダイニングで広さは9畳程です。9畳という広さは何も置いていない空間で見ると意外と狭く見えてしまいます。ここで内覧者は「生活に必要な家具類を入れると狭くなってしまうのではないか」と考える場合があります。

そこで、壁面いっぱいに大きな収納家具を設置する事にしました。
部屋の両サイドに大きな収納を置き、収縮するTV台を使って壁面をいっぱいにしました。

こうすることで、リビング内に十分な収納を確保しながら空間を利用できる事を提案しました。

また、中央を広く空けたレイアウトしています。ダイニングテーブルは三角形の個性的なものを選定し、ソファはTV台正面に配置。ダイニングに座っていても、ソファにいてもTVが見える様に置きました。

家具の高さを腰の高さより低い物のみにし、全体的に圧迫感が出ないように工夫しています。家具はダークブラウンに統一し、ラグマットやクッション等のリネン類に色を入れ、明るい雰囲気になる様にしました。小さなお子様がいる家族を想定したので、可愛いらしいイラストのポスターを置き、家族の写真や成長の記録がギャラリーの様に飾れるイメージを演出しました。

お子様が部屋の中央で遊んでいる姿を部屋のどこにいても夫婦で見守る事ができる空間がイメージできる様に仕上げました。

私がホームステージングを行う際、主役はお部屋ではなく、ご入居後の入居者様であることを大切にしています。ステージとする対象を明確にすると、おのずと、このお部屋をどの様な空間にする必要があるか見えてくるように思います。

この部屋のホームステージングはリビングプラン86,000円にオプションで天井照明をお付けしています。
このお部屋は設置後7日でお申し込みのご連絡を頂き、15日後に回収をさせていただきました。

この記事を書いた人

森山由佳

株式会社 空間工房/ROOMディレクター・宅地建物取引士

CATEGORY

ARCHIVES