カウンター付きワンルームのホームステージングによる、効果的なレイアウト術

ワンルームの使い方の課題

お部屋自体は広めなのに、その使い方が難しく、なかなかお申込に至らない。そんな単身用のお部屋はありませんか?
カウンター付きのワンルームのホームステージングについてご紹介したいと思います。
ご紹介するのは9.1畳の広めの間取りにカウンターキッチンが付いたオシャレな単身用のお部屋です。

カウンター付きワンルームのホームステージング

一般的に、カウンターの前には、ダイニングテーブルやカウンターテーブルを置き、食事をするスペースにする、またはリビングスペースにする事を考えるのではないでしょうか。
ワンルームの場合、カウンター前にテーブルを置いてしまうと、ベッドやソファ、TV台など入居者様が生活に必要な他の家具が入らなくなり、結果、空間の使い方がイメージしづらくなってしまう場合があります。
こういうお部屋はホームステージングの効果が出やすいお部屋だと感じています。ホームステージングで家具を実際に配置する事で、お部屋の使い方を具体的に提案する事が可能だからです。

今回の場合「カウンター前で食事をする」「カウンター前でくつろぐ」という考えを一度捨て、ホームステージングのレイアウトを考える事にしました。
ワンルームなので、入居が想定されるのも多くは一人暮らしの方。その方が実際に生活で使うであろう家具を配置していきます。カウンター前をリビングスペースにすべきか迷ったのですが、幅が120cm程だったのでくつろぐには圧迫感がありすぎると考えました。

そこで、カウンター前にベッドを置く事にしました。ここにベッドを置く事で、就寝時、落ち着いて床に入れる「おこもり空間」を作ることに成功しました。

また、ベッドがスッキリ収まったので、他のスペースにソファ、TV台、カウンターテーブルの全てをバランスよく配置する事ができました。家具はシンプルで低いものを選定し、圧迫感が出ない様工夫しました。

私がワンルームのホームステージングをする際、家具はなるべくシンプルな物を、お部屋の雰囲気は小物で演出する事が多いです。レイアウトはなるべく中央を空ける様に心がけ、案内の動線を邪魔しないようにしています。

その為、私の作るお部屋はセンターテーブルを置かない事が多いです。「ここにセンターテーブルを置けばいいのね」と想像できるものはあえて置かない事にしています。

実例から学ぶ内覧で決まるホームステージングのポイント

内覧で決まるホームステージングとは、お部屋を着飾るのではなく「住まい方」「お部屋の使い方」を提案する様なステージングだと考えています。

~だって、主役は入居者様なのだから~

この部屋のホームステージングはワンルームプランにソファオプションを付け、77,000円/3カ月で行いました。このお部屋は設置後4日でお申し込みのご連絡をいただき、9日後には別のお部屋へ移動させていただきました。

この記事を書いた人

森山由佳

株式会社 空間工房/ROOMディレクター・宅地建物取引士

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